リクルートマネジメントソリューションズは5月28日、会社勤務の正社員(経営者・役員を除く)930人を対象に実施した「会社や上司からの管理に関する意識調査」に基づき、「会社や上司からの管理を過剰だと感じている(管理過剰感)割合」や「管理過剰感が高くなる状況」、「管理過剰感が与える影響」などの実態について公表した。
会社からの管理過剰感を感じる人は約半数
会社からの管理過剰感について、「会社は従業員のことを管理しすぎである」「会社からの管理に息苦しさを覚える」「会社からの管理がわずらわしい」の設問に対し、管理過剰感がある(「とてもそう思う」「そう思う」「ややそう思う」)という回答は、それぞれ46.3%、45.9%、46.9%と5割弱であった。一方、「会社には、これがなければ、もっと高い成果が出せるのにと思うルールや手続きがある」は60.0%とやや選択率が高かった。
上司からの管理過剰感について、管理過剰感があるという回答は、「上司はあなたのことを管理しすぎである」が32.5%、「上司からの管理に息苦しさを覚える」が34.7%、「上司からの管理がわずらわしい」が35.9%、「これがなければ、もっと高い成果が出せるのにと思うような、上司からの管理がある」が39.1%となった。
会社からの管理過剰感に関するエピソードについては、「ノルマ・行動管理」「監視」「規則・手続きが多い」「決裁・根回しの煩雑さ」「数値管理への偏り」「働き方の制約」などの記載が確認されたほか、「業務を圧迫している」「自分で考えなくなる」「前向きな仕事に着手できない」「話が先に進まない」「機会損失とやる気を失わせる」といった声もあがった。
マイクロマネジメントの要素がある上司に管理過剰を感じる
上司からの管理過剰感に関するエピソードについては、「細かな指示や口出し」「報連相」「終業後や休日の連絡」「業務を理解していないのに管理・介入」「押し付ける・受け入れない」といったコメント群が確認された。
上司の特徴によって上司管理過剰感は異なるかを確認すると、「なぜこんな指摘や指導をするのかと思うことがある」という懐疑心や「あなたに細かく報告・連絡・相談を求める」というマイクロマネジメントの要素があると上司管理過剰感は高い結果となった。
反対に「あなたが自律的に働けるよう任せてくれる」「あなたの考えや意見を尊重してくれる」という自律・尊重の態度があると認識していると上司管理過剰感は低かった。意外にも「放任であり、適切な業務上の支援がない」場合の上司管理過剰感は高いことがわかった。