Googleはこのたび、公式ブログ「Google Workspace Updates: Introducing adaptive audio in Google Meet: creating ad-hoc meeting spaces with multiple laptops」において、Google Meetに「Adaptive Audio」(適応型オーディオ)と呼ばれる機能の導入をアナウンスした。同じ部屋で複数のPCを使ってオンライン会議をした場合、お互いのPCの音声が混ざってエコーやハウリングが発生することがあるが、Adaptive Audioを使えばそれを防げるという。
近くにあるPCを自動で検出してグループ化
Google MeetでAdaptive Audio機能を有効にした場合、Meetは同じ室内に複数のPCがあることを自動的に検出して、マイクとスピーカーをグループ化して同期する。これによって、お互いのマイクとスピーカーが干渉し合うことを防止し、エコーやハウリングが発生しなくなるという。
通常、同じ部屋で複数のPCからオンライン会議に参加する場合は、各PCのマイクとスピーカーが干渉しないように、会議用マイクスピーカーを使うなどの工夫が必要となる。Adaptive Audioの導入によって、そのような音響機器がない場合でも、煩わしい対策をせずに柔軟に会議を進行できるようになる。全員が自分の手元のマイクとスピーカーを使って会話できるので、お互いに音声が聞き取りやすくなるというメリットもある。
この機能は、Gemini Enterprise、Gemini Business、Gemini Education、およびGemini Education Premiumを契約しているユーザーと、AI Meetings and Messagingアドオンを使用しているユーザーが利用できる。該当するユーザーの環境では、Adaptive Audioはデフォルトでオンになるが、設定でオフにすることも可能。
即時リリースドメインでは2024年5月22日から段階的に展開され、利用可能になるまでに最大15日かかるという。また、計画的リリースドメインでは6月5日から展開され、利用可能になるまでに1〜3日かかる見込みとなっている。