米アドビは5月21日(米国時間)、ビジネスユーザーが簡単にコンテンツを制作可能となる新たなAdobe Expressのエンタープライズ向け機能を発表した。Adobe Express for Enterpriseには、Adobe Firefly Image 3 Foundationモデルが搭載される。
アップデートの概要
新たなアップデートには、ブランド管理機能、コンテンツの一括作成・生成機能、Adobe Fireflyカスタムモデルが含まれており、マーケターはキャンペーン用のコンテンツを再利用および適応させ、異なる地域向けにローカライズすることが可能となる。
営業チームはクライアントや見込み客向けの資料を簡単に作成・カスタマイズでき、コミュニケーションチームは関係者向けのコンテンツを迅速かつ簡単にデザインできるとしている。
Adobe Expressは、Adobe Acrobat、Adobe Creative Cloud、AEM Assets、今後登場予定のコンテンツライフサイクルアプリAdobe GenStudioとシームレスに統合されている。Adobe GenStudioは、マーケターがブランド承認済みコンテンツを再利用し、デジタルチャネル向けのバリエーションを生成し、アドビおよびサードパーティアプリでコンテンツをアクティベートし、パフォーマンスの測定を可能にする。
Adobe GenStudioに深く統合されたAdobe Express for Enterpriseは、承認済みアセットのリミックスや、専門的なスキルなしでコンテンツを編集する機能を備える。
Firefly生成AIモデルで強化される機能
Adobe Expressの機能はFirefly生成AIモデルによって強化されている。Adobe Fireflyの進展には「テキストからテンプレート生成」「テキスト効果」「生成塗りつぶし」などの機能や自動翻訳機能が含まれ、これらはAdobe Expressのワークフローに統合されている。これにより、マーケターはキャンペーンを迅速に展開し、アセットを瞬時に生成、翻訳、カスタマイズし、数クリックで無限のバリエーションを作成できるということだ。
同日より、Adobe Firefly Image 3 FoundationモデルがAdobe Expressで直接利用できるようになり、高品質でさまざまな出力が可能となる。例えば、ユーザーはAdobe Fireflyと参照画像機能を利用して、シンプルなプロンプトのみでアップロードした参照画像のスタイルやムード、ライティング、レイアウト、構成を参照した新しい画像の生成が可能になるとしている。