Microsoftは2024年5月20日(現地時間)、ノートPC「Surface」シリーズの最新型となる「第11世代 Surface Pro」と「第7世代 Surface Laptop」を発表した。同日に発表された「Copilot+ PC」のコンセプトを踏襲した第1弾であり、Qualcomm製の最新プロセッサー「Snapdragon X」を搭載したARMベースの高性能ノートPCとなる。米国では同日より予約が開始されており、6月18日に正式発売となる。詳細は以下、公式ブログにまとめられている。
「Copilot+ PC」を体現する高性能PC、登場
Microsoftは5月20日に、「Copilot」をはじめとするAIの利用に最適化されたWindows PCの新しいカテゴリーとして「Copilot+ PC」を発表した。Copilot+ PCは、CPUとGPU、NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)のの能力を統合するまったく新しいシステム アーキテクチャを導入したPCのコンセプトであり、単体でAIを実行できる十分な性能と、終日の使用に耐えるバッテリー寿命を持つ。
新型SurfaceはこのCopilot+ PCの第1弾となる。今回発表されたのは、「第11世代 Surface Pro(13インチ)」と、「第7世代 Surface Laptop(13.8インチ、および15インチ)」の2種類3機種。いずれもプロセッサとしてQualcommの「Snapdragon X Plus」および「Snapdragon X Elite」を採用している。
Copilot+ PCでは高性能NPUの存在が鍵になるが、Snapdragon Xシリーズは45 TOPS以上の性能を持つNPUを備えており、AIの性能を最大限に引き出すことができる。
タブレットにもなる軽量PC「Surface Pro」
Surface Proはキーボードを取り外してタブレットとしても使用できる2-in-1の軽量PCである。最新のプロセッサを搭載した新型Surface Proは、旧モデルのSurface Pro 9と比較して90%以上の高速化を実現したという。
主要なハードウェア構成は、プロセッサーがSnapdragon X PlusまたはElite、メモリが16GBまたは32GB、ストレージがSSD 256GB/512GB/1TBとなっているほか、ディスプレイはSnapdragon X Plus搭載モデルがLCD、Snapdragon X Plus搭載モデルが有機ELであり、解像度はいずれも2880×1920となっている。重量は895g、バッテリー駆動時間はビデオ再生で最大14時間、アクティブなWeb使用で最大10時間とされており、十分な携帯性を実現している。
最小構成はSnapdragon X Plus + メモリ16GB + SSD 256GBで20万7,680円、最大構成はSnapdragon X Elite + メモリー32GB + SSD 1TBで39万4,680円となる。
新しいAI時代を開く「Surface Laptop」
新型のSurface Laptopは、最新のプロセッサによって旧モデルのLaptop 5と比べて86%の高速化を実現したという。AIに最適化されたその仕様について、Microsoftは「PCエクスペリエンスを変革するCopilotエクスペリエンスで、新しい AI時代を開くことを目的として構築されている」と説明している。
主要なハードウェア構成は、プロセッサがSnapdragon X PlusまたはElite(ただし15インチモデルはEliteのみ)、メモリが16GBまたは32GB、ストレージがSSD 256GB/512GB/1TBとなっているほか、ディスプレイの解像度は13.8インチモデルが2304×1536、15インチモデルが2496×1664。
13.8インチモデルの重量は1.34kgで、バッテリー駆動時間はビデオ再生で最大20時間、Web使用で最大13時間となる。15インチモデルの重量は1.66kgで、バッテリー駆動時間はビデオ再生で最大22時間、Web使用で最大15時間とされている。
最小構成は13.8インチ + Snapdragon X Plus + メモリ16GB + SSD 256GBで20万7,680円、最大構成は15インチ + メモリ32GB + SSD 1TBで40万180円となる。