セイコーエプソンとJR東日本、長野計器は5月20日、3軸加速度センサー「M-A352」を搭載した、鉄道橋の鋼橋支点部の状態を遠隔で監視する「アオリ監視装置」を3社共同で開発し、実用化に成功したことを発表した。

  • 「アオリ監視装置」のイメージ

    「アオリ監視装置」のイメージ

アオリ監視装置の概要

共同開発したアオリ監視装置は、アオリの大きさをエプソンのM-A352により自動で測定し、測定結果は信号処理を行い管理しやすいデータに加工の上、電子メールで送信するもの。

これにより遠隔でアオリの測定が可能となり、これまで作業員に頼っていた監視作業の自動化が可能になるという。

M-A352とは

M-A352は、エプソン独自の水晶技術を用いた加速度センサーで、卓越振動数を明瞭に検出できるだけでなく、一般的な加速度センサーでは難しい、小さな加速度も捉えることが可能となっている。

これにより、アオリの大きさにかかわらず振動の高精度な測定が可能となり、JR東日本による加速度センサーを用いたアオリ検知アルゴリズムの構築に貢献したという。

加えて、長期間の現場設置に求められる高耐久性や温度依存性の良さから、実用化に成功したということだ。