Microsoft PC Managerは、Windowsのメモリ管理やストレージ管理、システムのクリーンアップなどを行える、Microsoft公式のユーティリティソフトウェアである。このソフトには、PCの速度や安全性を低下させる要因を検出して自動で修復する機能も備わっているが、最近のアップデートによって、Edgeがデフォルトで使用する検索エンジンを「Bing」以外に変更した場合に警告が出るようになったようだ。Windows Latestが「Microsoft PC Manager wants you to 'repair' Windows 11 by turning on Bing search」において詳しく伝えている。
Edgeの一部の設定が警告の対象
Microsoft PC Managerは、PCのパフォーマンスを著しく低下させるアプリを発見した場合、セキュリティ上の問題がある設定が発見された場合などに、それを「修復のヒント」として警告し、可能な場合にはワンタッチで修復してくれる。
しかし最近のアップデートが適用されると、この「修復のヒント」がEdgeの設定の変更まで検出するようになる。具体的には、Edgeの設定で「アドレス バーで使用する検索エンジン」をBing以外のものに変更した時、Edge起動時にGoogleやYahooなどのサイトを開く設定にしている時に、「修復のヒント」として「Edgeの初期設定が変更されました」という警告が表示される。
この警告で、[リセット]ボタンを押せば"修復"が実施され、Edgeのそれらの設定がデフォルトに戻される。Edge機能時に表示するサイトは、GoogleやYahoo、百度などを設定すると警告されるが、その他の一般的なサイトでは警告されないようだ。
Microsoft PC Managerの「修復のヒント」は、ユーザーが意図せずに安全でない設定や非効率な設定を行ってしまった場合に、それを気づかせてくれる有用な機能である。しかし、Edgeの検索エンジンや起動時のサイトなどの設定に関して言えば、ユーザーが意図的に変更しているケースがほとんどと考えられる。これを「修復するべきもの」と指摘する今回のアップデートは、いささかやり過ぎの感が否めない。