伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は5月20日、カードゲームを用いてデータマネジメントの基礎知識やデータ活用を習得する教育サービスである「デタカツ」を提供することを発表した。

価格は1人あたり5万円(税抜)からの提供で、DX(デジタルトランスフォーメーション)やビジネス変革に取り組む企業を中心に展開する。

デタカツの概要

同サービスは、カードゲームとグループワーク形式でデータマネジメントに関する基礎知識やデータの活用方法を実践的に学ぶことができる教育サービス。カードゲームを通じて、ITシステムや業務の課題に対してデータ活用の効果を考える内容となっている。

  • デタカツ カードの一例(課題・対策カード 例)

    デタカツ カードの一例(課題・対策カード 例)

カードゲームは、データマネジメントにおける課題と対策が記載されたカードを選択しながら、「経営層」「情報システム部門」「事業部門」のロールプレイを行い、バランスよくデータマネジメントの水準を向上させていくもの。

ゲームの過程で、少人数のチームで話し合いながら課題の把握、対策、収益の検証、効果などを疑似体験していくことで、自部署や組織横断でのデータ活用のノウハウを学べる仕様となっている。

  • デタカツ カードの一例(データ活用カード 例)

    デタカツ カードの一例(データ活用カード 例)

また講義形式でデータマネジメントの基礎知識や重要性を学んでからカードゲームに臨み、ゲーム後に、グループワークで自社のデータマネジメントの課題や解決方法について議論することで、データマネジメントの習熟度を評価できる。

同社は、データマネジメントシステムの提案活動の中で、より効果的なシステムの導入や定着化を目的として、デタカツの企画やカードの制作を行った。実際の課題に即した題材にするため、金融データ活用推進協会(FDUA)の協力を受けてカードの記載内容を検討しているという。

今後は、FDUAに参画している金融機関にもデタカツを体験してもらうことで、コンテンツの拡充を進めながら、同サービスを通して顧客のデータ活用に貢献していきたい構え。