Googleは5月14日(現地時間)、「Google Workspace Updates: Gemini (gemini.google.com) is now available to Google Workspace users in more territories and languages」において、Google Workspaceで利用可能な会話型AIの「Gemini Advanced」で日本語を含む35以上の言語がサポートされたことをアナウンスした。
また、教育機関向けのGoogle Workspace for EducationでGeminiが利用可能になったことや、「Help me write」機能がスペイン語とポルトガル語をサポートしたことも伝えた
G言語モデルがGemini 1.5 Proにアップグレード
Googleは2024年1月に、Google Workspaceに生成AI「Gemini」を統合し、ワークスペース内でGeminiを使った文章の生成や要約などの機能を利用できる「Gemini for Google Workspace」をリリースした。Gemini for Google Workspaceには利用できる機能の範囲に応じてGemini EnterpriseとGemini Businessの2つのプランが用意されており、いずれもGoogle Workspaceのアドオンとして契約できる。
Gemini EnterpriseまたはGemini Businessを契約しているユーザーは、Google Workspace内で会話型AIサービスの「Gemini Advanced」を利用することができる。このたびGoogleは、Gemini Advancedに搭載されるAIモデルを「Gemini 1.5 Pro」にアップグレードした。Gemini 1.5 Proは日本語を含む35以上の言語をサポートしていることから、Google Workspaceの会話型AIでも日本語が利用できるようになったというわけだ。
加えて、GoogleはGemini EnterpriseおよびGemini Businessが利用できるロケールとして、新たにフランスとフランス領、および香港が追加されたこともアナウンスした。
Google Workspace for EducationでGeminiが利用可能に
さらにGoogleは、教育機関向けに提供している「Google Workspace for Education」でもGeminiを利用できるようにすることも発表した。これは「Gemini Education」と「Gemini Education Premium」という2種類のアドオンとして提供され、2024年5月24日より利用可能になるという。
「Help me write」がスペイン語とポルトガル語をサポート
Gemini for Google WOrkspaceには文章作成を支援する「Help me write」と呼ばれる機能がある。これは、GoogleドキュメントやGmailで、簡単なプロンプトを入力するだけで下書きを作成してくれる機能である。
これまで「Help me write」では英語の文章しか作成できなかったが、今回のアップデートによってスペイン語およびポルトガル語の文章も作成できるようになった。「Help me write」のアップデートは2024年5月16日から段階的にロールアウトされ、全ユーザーが使えるようになるまで最大15日かかるとのことだ。
本稿では当初、Gemini for Google Workspaceで日本語を含む35以上の言語で利用可能になったと説明していましたが、正しくは日本語を含む35以上の言語で利用可能になったのは会話型AIのGemini Advancedでした。Gemini for Google Workspaceは、Gmail やGoogleドキュメント向けのAIアシスタントを指し、本稿執筆時点では日本語版は発表されていません。
ご迷惑をおかけした読者の皆様ならびに関係各位には深くお詫び申し上げます。