東京・有明アリーナにて2024年5月17日より「SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム」が開幕した。SusHi Tech Tokyo 2024は、「自然」と「便利」が融合する未来の都市モデルを東京から発信することを目的として開催され、有明アリーナのほか、日本科学未来館、シンボルプロムナード公園、海の森エリアでも開催されている。
有明アリーナ会場では、衣食住、買い物、乗り物などテーマに合わせた演出が用意されており、テクノロジーの力によって、2050年の東京にタイムスリップしたような“未来の一日”を体験できる。
会場に入るとまず出迎えてくれるのが、メインアリーナへ進む動線にある約40mにわたる長尺のイマージブ映像。これから向かうメインアリーナで体験できる先端プロダクトが社会に定着した様子が2050年へと向かう未来のニュースとして放映されているといった内容で、所定の時間になると花火が打ちあがる様子も見れるので、未来にわくわくしながら楽しんで歩いてほしい。
2050年の東京、未来の一日をいざ体験!
メインフロアに入ると「MOVEエリア」「SHOPエリア」「WORKエリア」「LEARNエリア」「LIVEエリア」「PLAYエリア」などのさまざまなエリアに分けられており、自分が興味あるエリアに赴いてコンテンツを楽しむことができる。
例えば、MOVEエリアはラストワンマイルから宇宙旅行まで、未来のモビリティを体験できるエリア。近年、有人宇宙活用に向けた研究が活発化してきたこともあり、エレベーターで誰もが気軽に宇宙へ行ける時代がやって来るとも言われるようになってきた。同イベントでも宇宙軌道エレベーターの模擬体験として、地上3万6000kmにある宇宙観光の拠点「静止軌道ステーション」を目的地として、360度映像と振動装置で本当に宇宙軌道エレベーターに乗っているような感覚を味わうことができる。
エレベーターに搭乗し、静止軌道ステーションに向けた映像が開始されると椅子が振動したり風が吹きかけられたり、さまざまな仕掛けがによる臨場感のある体験ができるほか、宇宙軌道エレベーターの実現に必要となる「ケーブル技術」のわかりやすい解説も聞けるため、宇宙軌道エレベーターについてよく知らない人でも気軽に「2050年の宇宙旅行」を楽しむことができるだろう。
また、WORKエリアでは技術による支援を受けることで作業の際の身体への負担を大幅に軽減できる「未来の働き方」を体験でき、その実現を支える「アシストスーツシリーズ」や「歩行解析診断ロボット」「自動追従ロボット」などのコンテンツが展示されている。
例えば自動追従ロボット台車には、重い荷物を台車で運ぶ際にかかる負担を最大限軽減することが出来る仕組みを搭載。従来の台車では難しいさまざまな角度であっても自由自在に動くことができるほか、専用のシールを道に貼るだけで台車が自動で走行するようになるため工事要らずで自動搬送を可能とするという特徴がある。また、ビーコン(発信機)を持っているとその後を自動でついてきてくれる(自動追従してくれる)ため、幅広い用途や場所で活用できるという。
さらに、LIVEエリアでは、ロボット技術の進化により実現される自動化、サステナブル化、パーソナライズ化した「未来の暮らし」を体験できる。特に自動で動くソファや自動で動くベッドの技術などは注目で、大川家具が提案するロボ家具の1つである横へ動くソファや、センサによって入眠前や起きている時などのさまざまな人の状態を自動で検知し、その時々でベストな角度に自動で変化してくれるベッドなど、今よりも快適な生活環境の実現が期待される未来の暮らしの主流になるものかもしれない。
こうした展示物の体験のほか、5月21日にはアーティスト「yama」によるSPECIALライブが開催され、SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラムの応援ソング「声明」を披露することも予定されている。
今回、紹介したコンテンツ以外にも、会場には未来の暮らしを体験できるワクワクするような展示が多数されている。2050年には当たり前になっているかもしれない現在の最先端テクノロジーを体験し、実際に未来の暮らしを想像しつつ、楽しんでみてはいかがだろうか?
なお、SusHi Tech Tokyo 2024 有明アリーナ会場の概要は以下のとおり。
- 入場:公式サイトよりチケット予約(無料)が必要
- 会期:2024年5月17日から5月21日
- 開場時間:5月17日は13:00〜20:00。5月18日、5月19日は10:30〜20:00。5月20日は11:00〜20:00。5月21日は12:00〜15:00で、yama SPECIAL LIVEが17:15開場、19:00開演の予定
- 会場:有明アリーナ(東京江東区有明1-11-1)