KDDIは5月15日、Red Haとの共著による、5Gコアネットワークの高信頼なシステムの実現を目指すコンテナ化と仮想化の併用技術についてのホワイトペーパーを公開したことを発表した。通信事業者が抱える5Gコアネットワークのソフトウェア運用における課題とその解決策に関する技術的知見の共有を目的にしているという。

  • コンテナ化と仮想化を組み合わせた技術を提案する

    コンテナ化と仮想化を組み合わせた技術を提案する

大容量・多接続・低遅延が求められる5Gコアネットワークにおいては、コンテナ技術を利用して柔軟なリソース拡張や新機能のリリースに対応している。コンテナ化のための管理ソフトウェアには一般的にKubernetesなどが利用されているが、5Gコアネットワークの構築には、コンテナそのものに特殊なネットワーク設定が必要とされる。また、管理ソフトウエアの頻繁なアップグレードも運用上の課題だという。

これに対し両社は、KubernetesのRed Hat製品版である「Red Hat OpenShift」と仮想化技術を活用して、プライベートクラウドを構築するためのソフトウェアである「Red Hat OpenStack Platform」を組み合わせた課題解決の手法をホワイトペーパーとてまとめた。

仮想化したサーバ上にコンテナを構築することで、物理サーバ上にコンテナを構築する際に考慮が必要なインターフェース設定などの複雑な要件を簡易化するとともに、管理ソフトウェアのアップグレードを自動化して5Gコアネットワーク運用の課題を解決する。