GNUプロジェクトは現地時間2024年5月12日、GNU Linux-libre 6.9-GNUのリリースをメーリングリストで報告した。FSFLA(Free Software Foundation Latin America)でソースコードの他、debパッケージやRPMパッケージをダウンロードできる。
GNU Linux-libreは完全にフリーなカーネルを開発するため、binary blob(バイナリーブロブ)を除去した形で提供している。binary blobはGPUドライバーなどが当てはまるため、ハードウェアの性能を完全に引き出せない可能性があるものの、完全にフリーなLinux環境を要する開発者には有用だ。
本バージョンは新たなbinary blobとして、ルネサスのPTPクロックであるFemtoClock3 Wireless、ソースコードの増加に伴いAMD製GPUを使用するamdgpuや、Qualcomm Wi-Fi 7に対応させるath12kなどのクリーンアップが必要となる。また、前バージョンとIntel製GPUの組み合わせて発生していたフリーズを回避した。他にもWebカメラの映像を反転させる機能も加えている。