みん就は5月15日、運営する口コミ就職情報サイト「みん就」において、2025年卒業予定の学生3407人を対象に実施した「みん就 2025年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング」を発表した。
同調査は、「好き・嫌い」の人気度を測るのではなく、4つの観点「仕事の魅力」「会社の魅力」「働き方の魅力」「採用広報の魅力」から人気度を測り、みん就がポイント化して集計したもの。
NTTデータが15年連続で1位
みん就 2025年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキングの総合ランキングでは、NTTデータが2010年の調査開始以来、15年連続で1位を獲得する結果となった。大手企業を親会社とするユーザー系SIer企業である4位のSCSK(昨年5位)や、5位の伊藤忠テクノソリューションズ(昨年7位)などの人気も継続している。
また、親会社を持たない、独立系SIerの人気が上昇している傾向も見られ、総合トップ30には、6位のオービック(昨年8位)、8位のTIS(昨年6位)、18位の富士ソフト(昨年28位)、19位のインテック(昨年35位)、24位のBIPROGY(昨年19位)、29位の大塚商会(昨年16位)といった独立系企業6社がランクインした。
福利厚生が充実していそうな企業ランキング
志望理由別ランキング「働き方の魅力」の項目における「福利厚生が充実していそうな企業ランキング」では、トップ10にランクインした10社中9社が総合順位トップ30にもランクインする結果となった。
特に、パナソニック インフォメーションシステムズ(昨年総合29位→17位)、日立製作所(昨年総合24位→13位)、NTTコムウェア(昨年総合38位→16位)、三菱UFJインフォメーションテクノロジー(昨年総合76位→30位)など、「福利厚生が充実していそうな企業ランキング」でトップ10にランクインした企業が総合ランキングにおいても大きく順位を上げる結果となった。
このような結果から、志望する企業に「充実した福利厚生」を求める学生が増えている傾向がうかがえる。
志望理由別ランキング「採用広報の魅力」の項目における「採用HPや採用動画が魅力的だった企業ランキング」では、トップ10にランクインした10社中9社が、昨年より総合順位を上げる結果となり、採用HPや採用動画などのインターネット上での情報発信を重視する学生が増えている傾向が分かった。
ランキング上位企業の採用HPでは、「職種別の業務内容」、「研修体系」、「キャリアステップ」、「福利厚生」、「平均残業時間・平均有給休暇取得日数」などの情報が掲載されており、同社は学生が知りたい情報が網羅されている内容となっていたことがランキング結果に大きく影響を与えたと見ている。