Microsoftは5月7日(米国時間)、「Exchange Server Roadmap Update - Microsoft Community Hub」において、Microsoft Exchange Serverに関するロードマップの最新情報を発表した。Microsoft Exchange Server製品のロードマップに関する最新情報の他、オンプレミスのカスタマー、ホスティングサービスプロバイダー、その他のパートナーの特定のニーズをサポートするためのマイルストーンが公開されている。

  • Exchange Server Roadmap Update - Microsoft Community Hub

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Exchange Server 2019 CU15とExchange Server SEのリリース計画

更新されたロードマップの主な概要は次のとおり。

  • Exchange Server 2019の最後の累積的更新プログラム(CU)である2024 H2 CU(別名CU15)は2024年後半にリリース予定
  • Exchange Server Subscription Edition(Exchange Server SE)は、2025年の第3四半期初めにリリースされる予定
  • Exchange Server SE の最初のCU(別名CU1)は2025年後半にリリースされる予定

Exchange Server 2019 CU15には、TLS 1.3のサポート追加やEACでの証明書管理の再導入などの新機能が導入される。変更点として、Exchange 2013との共存のサポートが削除され、新しいプロダクトキーのサポートやWindows Server 2025のサポートが追加される。またVisual Studio 2022でのVisual C++ redistributableの更新やUCMA 6.0とOutlook on the webのインスタントメッセージング機能の削除などの変更も含まれている。

2025年第3四半期初めにリリースされるExchange Server SEは、Microsoft 365管理センターからダウンロード可能となる。SharePoint Server Subscription Editionと同じライセンスモデルが採用されており、サブスクリプションライセンスまたはアクティブなソフトウェア保証付きライセンスが必要となる。ハイブリッド構成ウィザードを使用して配布されるハイブリッドサーバーライセンスとキーは、引き続き無償で提供される。

Exchange Server SEのCUは年2回のサイクルでリリースされ、2025年10月にCU1がリリースされる予定となっている。CU1ではKerberosの追加、Admin APIのサポート追加とRPSの非推奨化、Outlook Anywhereの削除、旧バージョンとの共存サポートの廃止などが実施される予定と伝えている。