Microsoftは5月7日(米国時間)、「The Impact of RedHat Linux 7 Extended Life Cycle Support on Azure Guest Patching Customers」において、RedHat Linux 7の延長ライフサイクル(ELS: Extended Life Cycle)サポートがAzureゲストパッチ適用の顧客に与える影響について伝えた。AzureでRedHat Enterprise LinuxやRedHatベースのメジャーバージョン7をまだ使用している組織に対し、RedHat Enterprise Linux 7.9のアドオンを購入するか、RedHat 8またはRedHat 9に移行するよう呼びかけている。
RHEL 7の延長サポート終了、Microsoftが示す次のステップ
RedHatはRed Hat Enterprise Linux 7 (RHEL 7)が将来的に延長ライフサイクルフェーズに入ることを発表している。2024年7月以降、重要かつクリティカルなセキュリティアップデートのためのELSアドオンを使用した7.9以外のRHEL 7の他のバージョンはサポートされなくなる。
VM上でVMゲスト自動パッチ適用を有効にしている、またはAzure Update Managerを利用しているユーザーに対し、Azureからのアクションはないと説明。OSイメージの自動アップグレードを利用してVMスケールセットを更新しているユーザーも、2024年6月以降はRedHatから新たなイメージが提供されないため、同じ問題が発生するとしている。
MicrosoftはRHEL 7.9の延長ライフサイクルフェーズへの移行に対処するために次の移行オプションを提示している。
- RHEL 7.9のサブスクリプション用延長ライフサイクルアドオンを購入する
- RHEL 8またはRHEL 9に移行する
移行が行われない場合、セキュリティやパフォーマンスの問題が生じる可能性があり、潜在的なセキュリティ脅威や互換性の問題にさらされるリスクがある。RedHat Linux 7ベースのイメージを使用している組織は、今すぐMicrosoftが掲示しているオプションに移行する計画を立てることが推奨されている。