Microsoftは現地時間2024年5月8日、Windowsターミナル プレビュー版1.21をリリースした。なお、安定版は1.20へ更新している。Microsoft StoreGitHub、「winget install Microsoft.WindowsTerminal.Preview」で入手可能。バージョン1.21はフォント関連やUIの向上が加わっている。

  • Buffer snapshotsを有効にするには事前設定が必要となる

    Buffer snapshotsを有効にするには事前設定が必要となる

本バージョンでは起動時に以前のセッションで使用した画面の内容を呼び出す機能が加わった。設定の「ターミナルの起動時」で「前のセッションからウィンドウを開く」はバージョン1.20でも使用できるが、Buffer snapshotsと呼ばれる機能が加わり、本機能を実現している。ただし、Buffer snapshotsはUTF-16形式のテキストで、パッケージのローカルフォルダーに保存するため、ポータブルモード有効時は注意が必要だ。

  • プロファイルに対する複数フォントの指定例

    プロファイルに対する複数フォントの指定例

フォント関連は「フォントフェイス」で複数のフォントを指定できる。バージョン1.20まではドロップダウンリストから一つのフォントを指定する形式だったが、カンマを併用して複数のフォントを選択できるようになった。また、描画を微調整する「フォント機能」やフォントではなくブロック要素などをレンダリングで描画する「組み込みグリフ」、絵文字の配色を制御する「フルカラーの絵文字」も加わっている。

他にもレンダリングエンジンAtlasEngineの標準化や、IME統合の刷新でTUI(テキストユーザーインターフェイス)アプリケーションの描画改善、JSON Fragment Extensionsによるカスタムアクションの追加なども追加された。より詳細な情報はGitHubの更新情報を参照してほしい。