学研ホールディングスのグループ会社であるベンドは5月8日、運営するスキルアップ研究所にて、20〜50代の働いている社会人500人を対象に行った「AIの台頭による業務への影響調査」の結果を発表した。
37.8%が「現在の職場でAIが活用されている」
「あなたの現在の職場でAIが活用されている部分はありますか」という質問に対し、37.8%が「はい」と回答。AIの導入は半数には満たないながらも、一定の割合、職場で行われていることが判明した。
「AIの活用により得られた効果の中で最も大きかったものを選んでください」という質問に対しては、68.2%の人が「業務の効率化」と回答した。一方で「創造性の向上」は3.0%に留まっていることから、業務効率化においてはAIの有効性が顕著であるものの、人ならではの能力が必要とされる分野では、AIはまだ活用できていないということが明らかになった。
また「AIの活用により、人による作業を実際にAIで代替できましたか、あるいは見込みがありますか」という質問に対しては83.0%の人が「はい」と回答。これを受けて、「AIに代替されないために今後必要になってくるスキルは何だと思いますか」と聞くと、62.4%の人が「対人コミュニケーション」と回答した。
加えて「AIの台頭により、何か新しいスキルを身につけようと考え始めましたか」という質問に対しては、52.6%の人が「はい」と答えており、AIがわれわれの雇用などに影響することは半数の人が認識しており、AIの影響の大きさとリスキリングの必要性が窺える結果となった。