メルカリの日本事業を統括していた青柳直樹氏が立ち上げたライドシェアのスタートアップnewmo(ニューモ)は5月8日、第三者割当増資によりシードラウンドのセカンドクローズとして3億円の資金を調達し、累計約20億円の調達を完了したことを発表した。メルカリや国内大手ベンチャーキャピタル、個人投資家などから資金を調達した。
一般ドライバーが自家用車で乗客を有料で運ぶ「ライドシェア」が4月に日本で解禁された。ニューモは2024年秋に大阪にてライドシェア事業の開始を予定している。大阪市でタクシー事業を手掛ける岸和田交通グループの岸交に資本参加し、共同経営を通じてタクシーとライドシェア事業の双方を展開する。
タクシーとライドシェアのハイブリットモデルで供給を拡大し、配車アプリや運行管理システムを開発すると同時に、タクシー事業者と資本提携を通じてライドシェアだけでなく、タクシー車両も活用する。
3月7日の事業戦略発表で代表取締役 CEOの青柳直樹氏は、「移動手段がないことで、やりたいことを諦めている人が多くいる。柔軟なライドシェア事業を通じて、『移動の負』の解消に留まらず、地域経済の活性化、さらには日本経済の活性化を目指していく」と意気込みを見せていた。
同社は今後、シードラウンドで調達した資金をもとに、ライドシェアサービスの提供に向けた顧客向け・ドライバー向けのアプリ開発および運行管理システムの開発を進めていく考えだ。