東京海上日動火災保険は5月7日、アマゾン ウェブ サービス(AWS)と、クラウド環境におけるサイバーリスク評価の高度化ならびに企業のサイバーセキュリティ強化に向けて技術連携すると発表した。
AWSを活用したサイバーリスク保険を提供
両社は提携により、AWSが培ってきたクラウドセキュリティに関する知見や技術と、AWSのユーザー企業のクラウドから得られるセキュリティ対策状況やリスク量の変化といったデータを活用することで、クラウド環境に特化したサイバーリスク評価手法の研究、保険引受判断の高度化を進める。
具体的には、2024年中に、AWSのセキュリティ対策状況を把握しスコア化するサービス「AWS Security Hub」 から得られたデータを活用したサイバーリスク保険の提供を開始する。
新サービスでは、従来の申告ベースのリスク評価に加え、AWSのクラウドから得られるデータを取り込んだリスク評価を行い、クラウドの利用状況やセキュリティ対策状況を反映した保険料算出につなげる。
AWSパートナーと連携してサイバーリスク保険を販売拡大
また、同社はサイバーセキュリティ対策に関する専門性を有するAWSパートナーネットワークと連携し、AWSのユーザーに対するサイバーリスク保険の販売拡大を目指す。
同社ののサイバーリスク保険やインシデント時の初期対応のサポートに加え、インシデント発生を監視するAWSパートナー企業のSaaSなどを提供することで、企業のサイバーセキュリティ対策強化を支援する。