Microsoftは5月3日(米国時間)、「Weather from Microsoft Start’s new AI capabilities are improving 30-day weather forecasts|Search Quality Insights」において、新たなAI機能によりMicrosoft Startアプリの30日間の天気予報が改善されていると伝えた。
単一タイプのAIモデルを使用する代わりに3つの異なる深層学習アーキテクチャで構成される5つの異なるトレーニング済みモデルを組み合わせることで、精度が高い30日先の予測を生成することに成功したことが報告されている。
欧州中期天気予報センターよりもすぐれた予測精度実現
従来の数値予報(NWP: Numerical Weather Prediction)モデルでは大量のデータとスーパーコンピューティングのリソースを必要としていたが、AIの進歩により高速でより正確な天気予測が可能となったという。
MicrosoftのAI気象モデルは、欧州中期天気予報センター(ECMWF: European Centre for Medium-range Weather Forecasts)のデータと比較して、優れた予測精度を示したとされている。特にCRPS(Continuous Ranked Probability Score)メトリクスを使用して温度誤差を測定したところECMWFモデルよりも1週間の予測で17%、4週間の予測で4%優れていることが確認されている。
AI機能を利用した新たな天気予報は、Microsoft Startアプリの他、Windows 10、Windows 11、Microsoft Edge、BingおよびBingアプリなどで利用できるのこと。