コニカミノルタジャパンは5月7日、学校教育向けソリューション「tomoLinks」において、小学校および中学校の教育を対象に、学習指導要領や教材の内容など、学校教育に関連する事項を活用した対話型生成AI機能を提供することを発表した。

  • 新開発の対話型生成AI機能の仕組み

    新開発の対話型生成AI機能の仕組み

コニカミノルタジャパンが提供する対話型生成AI機能

教育現場ではChatGPTを含む対話型生成AIの導入が進められているが、学校教育には不向きな情報が提供されるなど多くの課題が指摘されている。

コニカミノルタジャパンが新たに提供する対話型生成AI機能では、有害なキーワードや不適切な回答を子どもたちに提供するリスクを避け、学校教育で安心して対話型生成AIを活用できるという。親しみやすいキャラクターを模した対話型生成AI機能を通じ、質問や意見、困っていることを気軽に入力できる環境を提供する。

また、コニカミノルタジャパンは、自治体や学校が保有する学力調査データやドリルの取り組み状況などを組み合わせたマルチモーダルAI機能を用い、子どもたちの進度に合わせて対話型で学習を進められる教育データ活用基盤を開発した。今後は、動画教材の視聴情報やさまざまな種類のデータを統合し、分析結果を対話型生成AIと組み合わせる計画だという。

  • 新開発の対話型生成AI機能の画面イメージ

    新開発の対話型生成AI機能の画面イメージ

なお、同機能の展開にあたり、大阪市教育委員会とコニカミノルタ、コニカミノルタジャパンは教育データ利活用に関する取り組みをふまえた分析を行い、教育行政に資する相互の連携および協力に関する協定を締結し、9月より大阪市立小中学校の一部で先行利用の開始を予定している。