識学は4月26日、従業員数10名以上の企業に勤める20代~50代の会社員を対象として4月12日~13日にかけて実施された「ゆるブラックに関する調査」の結果を発表した。

同調査では、「残業や厳しいノルマなどはなく働きやすさはあるものの自分の成長やスキルアップが見込めない職場」を「ゆるブラック」として定義している。

会社員の37.8%が「自社はゆるブラックだと思う」

「あなたの職場はゆるブラックだと思いますか」と聞いた質問では、37.8%が「ゆるブラックだと思う」と回答する結果となった。性別や年代別で比較しても突出して高い層はなく、性年代関係なく、約4割近くの会社員の方が自身の職場を「ゆるい」と感じていることが分かった。

このように感じている理由について、最も多かったのは「収入が増えない」で67.0%、続いて「やりがいを感じられない」が44.0%、「昇級できない・しづらい」が43.0%という結果となっている。

  • ゆるブラックだと感じる点 引用:ゆるブラックに関する調査(識学)

    ゆるブラックだと感じる点 引用:ゆるブラックに関する調査(識学)

また、このようなゆるブラックな企業に勤めている人の中で「ゆるブラックな職場環境であるために転職を考えている」と回答した人は60.7%と、多くの人がマイナスに考えていることが分かった。

企業という観点から見ても、「職場がゆるブラックであることは、会社にとってプラスになると思いますか」に「マイナスになると思う」と回答した人は87.7%で、「やる気のある人がどんどん離れていく」「向上心のない人材ばかり集まってしまう」といった意見が寄せられた。

  • 職場がゆるブラックであることは、会社にとってプラスになると思いますか 引用:ゆるブラックに関する調査(識学)

    職場がゆるブラックであることは、会社にとってプラスになると思いますか 引用:ゆるブラックに関する調査(識学)

否定的な意見が多くを占める一方で、「子育てと両立しやすい」「働きやすい」といった肯定的な声もあがる結果となっている。