電通総研は4月26日、UI・UXデザイン会社であるミツエーリンクスの株式を100%(議決権ベース)取得し、完全子会社化することを発表した。同社が、UI・UXデザインを主力事業とする会社を完全子会社化するのは初めてのこと。
株式取得の背景と理由
ミツエーリンクスは、顧客企業のマーケティングやブランディングをデジタルメディアで実現し、継続的に改善し続けるべく、コンテンツおよびUIの企画・設計・実装、WEBサイトの構築・運用を中心に、さまざまなサービスを包括的に提供しているコミュニケーション・デザイン・カンパニー。
電通総研は、同年1月1日に社名を変更し、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの連携により、企業活動の根幹である「価値の創出」と「顧客体験の向上」の両面から最適なソリューションを顧客に提供し、システムインテグレータの枠組みを超えて社会の進化に貢献することを目指す、「社会進化実装」を事業コンセプトとして掲げている。
また、長期経営ビジョン「Vision 2030」の中でも、自己変革に必要な新しい能力の1つとして「構想力・デザイン力」を定義しており、専門人材と知見・ノウハウを集約した組織であるUXデザインセンターを中心に、その強化に取り組んできた。
今回、ミツエーリンクスを電通総研グループに迎えることにより、電通総研の業界・業務知見やテクノロジー実装力と、ミツエーリンクスが培ってきたデザイン力やWEBサイト・スマートフォンアプリケーションなどの構築・運用力を掛け合わせ、企業における価値の創出と顧客体験の向上の両面に必要なケイパビリティを強化したい考え。
またこれにより、Vision 2030および事業コンセプトである、社会進化実装の実現に向けた取り組みを加速するとしている。