SCSKは4月24日、提供開始から20年となるクラウドサービス「USiZE」(ユーサイズ)について、位置づけと方向性を再定義し、企業の攻めと守りのクラウド活用をより強力に支援するためにリニューアルしたと発表した。
新たなUSiZEの位置づけと強化点
USiZEは新たに「SCSK が提供するプライベートクラウド」と位置づけられ、「ソブリンクラウド」「ハイブリッドクラウド」を軸に、関連するサービスの強化・拡充を図る。
ソブリンクラウドとは、情報セキュリティや法令順守の担保に加え、他国の法令の影響を排除し、データ主権を担保したクラウドサービス。
国内データセンターから提供しているという国産クラウドの利点を生かし、国内データの主権を保護するソブリンクラウドとして、サービスを展開する。その一環として、2023年にISMS(JIS Q 27001:2023)およびISMS-CLS(JIS Q 27017:2016)認証を取得したという。
ISMS(JIS Q 27001:2023)は、情報セキュリティ,サイバーセキュリティ及びプライバシー保護 — 情報セキュリティマネジメントシステム—要求事項。
ISMS-CLS(JIS Q 27017:2016)認証は、クラウドセキュリティ認証。
今後は、ハイブリッドクラウド環境での機密データの保護機能の提供や、サイバーセキュリティへの対応、コンプライアンスとガバナンスの強化を図る。
ハイブリッドクラウドについては、パブリッククラウドとの接続サービスとの連携を強化し、低遅延かつ高コストパフォーマンスな構成を実現するとともに、パブリッククラウドに適さないシステムへのサポート、ハイブリッ ド環境での運用支援、データの最適配置などのサービスを拡充する。
コンセプトとキーメッセージ
コンセプトは、「攻めと守りに伴走し、なりたい未来にフィットするプライベートクラウド。」
ロゴデザインは、襷(たすき)をモチーフに、顧客と伴走しパートナーシップを築き上げることを表現している。
曲線の軌道でアルファベットの「U」と「S」を表現しつつ、全体で1つの雲(クラウド)を形成し、さらに青から緑へ変化させる色で、これまでの価値観である「堅牢さ」「信頼感」に加え、ハイブリッドなクラウド環境を構成する「しなやかさ」も兼ね備えていることも表現している。