Microsoftは4月22日(米国時間)、「Reducing the environmental impact of Windows devices|Windows Experience Blog」において、同社が環境への影響を軽減するために取り組んでいる持続可能(サステナブル)な技術について伝えた。エネルギー効率の向上や資源の最小限の使用など、地球環境を保護する上で欠かせない取り組みが行われていることが説明されている。
Microsoftが取り組んでいる持続可能な技術とは
Windowsのサステナビリティチームが推進している主な持続可能な技術は次のとおり。
- デバイスの消費電力を削減し、バッテリー寿命を向上させるWindows 11の機能
- EdgeおよびTeamsの使用による電力への影響を軽減するエネルギー効率の改善
- 2025年までに100%再生可能エネルギーで稼働するAzureのパワーを活用したWindows 365 Cloud PCおよびMicrosoft 365の提供
Windows 11ではエネルギーセーバー機能を利用することでバッテリー寿命を最大14%延長でき、推奨される電源設定を採用することにより平均で7%の電力を節約することが可能だという。Edgeでは非アクティブなタブを「スリープ」状態にすることで、リソースの節約とバッテリーパフォーマンスの向上が図られている。また、Teamsではメモリ使用量を50%削減し、アイドル状態でのエネルギー消費を抑えることによりデバイスの電力と熱の負担が軽減されている。
さらに、Windows 365 Cloud PCを通じてAzureの再生可能エネルギーを活用する計画も進められており、同社は2025年までに100%再生可能エネルギーでの運用を目指していると説明。これによりクラウドサービスが環境に与える影響を大幅に削減することが期待されている。
持続可能性を考慮したWindowsデバイスの設計
ハードウェアにおいても、5G対応のSurface Pro 9などにおいて高性能でエネルギー効率の高いデバイスの開発に力を入れているという。これらのデバイスは長時間のバッテリー持続力を実現し、日常的な使用においても環境への影響を最小限に抑えるよう設計されている。
Microsoftはエネルギー効率を意識した製品の設計、リソースの有効活用、エネルギー消費の削減は持続可能な環境への責任あるステップであると説明。Windowsデバイスの開発においてもその原則が徹底されており、テクノロジーが未来の環境に与える影響を最小限に抑えることが重要であると伝えている。