インテージは4月22日、データクラウド「Snowflake」を通じて、全国小売店パネル調査「SRI+」、全国消費者パネル調査「SCI」の集計・加工データをデータ提供先企業に連携するサービスを開始すると発表した。

Snowflake連携サービスの概要

新サービスは、必要なデータ設計に基づき集計・加工されたパネル調査データ(SRI+ 、SCI)が、Snowflake Secure Data Sharingを通じて、自社のSnowflake環境に連携される。

「Snowflake Secure Data Sharing」は、アカウントのデータベースで選択したオブジェクトと他のSnowflakeアカウントの共有を実現するソリューション。アカウント間でデータのコピーまたは転送は行われない。

データはSnowflake上のテーブル(集計済みの整形されたデータ)として、週次や月次の頻度で自動的に更新されるので、BIツール等に連携しておくことでダッシュボードが更新され、すぐにユーザーが利用できる。

  • インテージのパネル調査データとSnowflakeの連携の仕組み

Snowflake連携サービスの利用メリット

インテージの「SRI+」「SCI」は、自社データだけではわからない市場全体の動向把握、生活者理解のための業界標準データとして活用されてきた。ただし、インテージのパネル調査データを自社の統合基盤に入れるには、個別に出力したデータを加工し、統合基盤への取り込み作業を行う必要があった。

新サービスを利用することで、Snowflake上の集計済みデータテーブルとして、パネルデータをすぐに活用できるようになる。これにより、煩雑な運用作業、データ反映までのタイムラグが削減される。