米国SAS Institute Incは4月19日(米国時間)、AIモデル構築のための開発者環境「SAS Viya Workbench」の一般提供をはじめ、AIプラットフォーム「SAS Viya」の拡張機能を発表した。
「SAS Viya Workbench」の概要
「SAS Viya Workbench」は、開発者やモデラーを対象に、データプレパレーションや探索的データ解析、分析モデルや機械学習モデルの開発を行うためのセルフサービス型コンピューティング環境をオンデマンドで提供するもの。
同製品は、Jupyter Notebook/JupyterLabおよびVisual Studio Codeの2つの開発環境を提供する。言語は、SAS、Pythonに加え、2024年末までにはRも利用可能になる。
「SAS Viya Workbench」の主要機能
SASの分析プロシージャ(PROC)とSAS Viya Workbenchに搭載されたネイティブPython APIを活用することで、AIモデルの開発を加速するという。
さらに、SAS Viya Workbench独自のカスタムPythonライブラリにより、開発者は既存のPythonプログラムに最小限の変更を加えるだけで、開発のスピードと性能を改善する。
分析専用の環境にはカスタマイズ可能なCPU/GPUが搭載されており、プロジェクトのニーズに応じた演算能力が得られる。モデル等の成果物はSAS Viyaでデータ管理やガバナンスに活用し、オペレーションを展開することが可能。
SAS Viya Workbenchは今年第2四半期中にAmazonのAWS Marketplaceを通じて提供を開始し、以降、他のクラウドプロバイダーへの対応およびSaaS導入オプションを追加していく計画。