日立コンサルティングは4月18日、DEI(ダイバーシティ・エイクイティ・インクルージョン)の強化を目的に、独自開発したカードゲーム型の教育コンテンツを活用した従業員向けの研修を開始したと発表した。日立製作所の2024年度新入社員研修にも採用され、5月に実施する予定だ。

  • 研修の様子

    研修の様子

独自開発した「DEIゲーム」は、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込みや偏見)」への気付きに着目したカードゲーム型の教育コンテンツ。研修では、日立コンサルティングがコンサルティング業務で培ったノウハウを有し、かつDEIへの知見も豊富なファシリテーターがゲームの進行を行い、参加者へ気付きを促す。

ゲームは、3~5人のプレーヤーにファシリテーターが1人加わったグループで実施される。実際のトラブル事例や判例などを基に構築したリアルな疑似体験が可能で、1000を超えるカードの組み合わせとプレーヤーの巡り合わせによって毎回新たな気付きが生まれるという。

  • DEIゲーム「かりものめがね」(商標出願中、4月18日時点)

    DEIゲーム「かりものめがね」(商標出願中、4月18日時点)

参加者はゲーム内での多岐にわたる状況・立場の疑似体験することで、自分自身の思い込みを疑う習慣を身に付けることができるとしている。研修の参加者からは「周りの方への優しさや配慮の在り方について考え直す良いきっかけになった」「立場が変わると、日常の何気ない場面や良かれと思っての言動が全く違う印象になるということが分かった」といった声が上がったとのこと。

同社は今後、日立グループへの展開だけでなく、サービス化も視野に入れ、コンテンツの拡充を図っていく。