米国でソフトウェアの品質保証・セキュリティテストサービスを行うParasoft Corporation(以下略、Parasoft社)の国内総販売代理店を務めるテクマトリックスは4月16日、Parasoft社のC言語/C++言語対応テストツール「C/C++test」の最新版2023.2の販売を開始した。
最新コーディング規格に完全対応、「Visual Studio Code」のコードプライング機能を強化
「C/C++test」は、コーディング規約チェックやフロー解析などの静的解析機能と単体テスト、カバレッジ計測、実行時メモリエラー検出などの機能を提供するC言語/C++言語対応のオールインワンテストツール。
最新版では、2023年4月発行の自動車産業向けのC言語ソフトウェア設計標準規格「MISRA C(Motor Industry Software Reliability Association C)」の「MISRA C:2023」(2023/4発行)への完全対応を表明している。同規格は「MISRA C:2012」のAmendments(改定)1、2、3、4、「Technical Corrigendum(技術訂正)」1、2を統合した最新規格で、C11とC18言語機能をサポートし、利用できるコンプライアンスレポート作成機能もAmendments 4に対応したものを出力する。
C++関連でも2023年10月発行の「MISRA C++:2023」への完全対応を実施。同規格は、「ISO/IEC 14882:2017」で定義される「C++17」への対応、新規に統合された「AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)」ガイドラインや新しいセキュリティに対応するルールなどがまとめられた新規格となる。
IDE関連では、最新版「Visual Studio 2022」のプラグインに対応した他、「Visual Studio Code」ではパイプラインからのカバレッジ取得、コード診断機能と連携する新機能が追加された。上記以外でも動的解析でのC++言語向け機能の改善、静的解析ルールの追加が行われている。また、付属のテスト結果可視化と情報共有ツール「Parasoft DTP」でも新規にCSVレポート作成機能が備わる。
コンパイラではGNU GCC、Clang、Qualcomm Hexagon他複数の新バージョンがサポート環境に追加されている。詳細はWebサイトで確認できる。