GA technologiesは4月17日、同社が運営する「RENOSY」が、2024年4月に新社会人となった「社会人1年目」もしくは2023年4月に社会人となり働き始めて1年を迎えた「社会人2年目」の18〜29歳の男女1821人を対象に実施した「初任給と投資に関する新社会人の意識調査」の結果を公表した。初任給の使い道として社会人1年目と2年目では「投資」に差が出た。

  • 初任給の使い道

    初任給の使い道

社会人1年目と2年目で「投資」に差

「初任給」に関し、社会人1年目に「これから、どう使いたい」のか、社会人2年目には「結局、どう使った」のか、「もし、やり直せるなら」どう使うのか、使い道を尋ねると、生活費は社会人1年目も社会人2年目も約4割使いたい(使った)と回答。また、プレゼント代には2割〜3割を使いたい(使った)と回答し、自分よりも家族などへ使う割合が多いの傾向がみられた。

社会人1年目の「これから、どう使いたい」、社会人2年目の「もし、やり直せるなら」どう使うのかを比べると、貯蓄には4.6%(社会人1年目:21.7%/社会人2年目:26.3%)、投資には7.5%(社会人1年目:5.5%/社会人2年目:13.0%)の開きがあった。特に投資は他の項目と比べて最も大きな開きがあることから、社会人2年目が1年目を振り返り「初任給を投資に使っておけば良かった」と感じているようだ。

  • 資産形成についての考え

    資産形成についての考え

資産形成についての考えを尋ねると、社会人1年目の資産形成経験者は41.0%、社会人2年目の資産形成経験者は55.7%。それぞれに、資産形成に関心を持つ層も加えると、社会人1年目は73.3%、社会人2年目は85.7%と、Z世代の新社会人は7割以上が社会に出る前から資産形成に関心を持ち、4割以上が実際に始めていることが示された。

また、社会人1年目には「新社会人1年間での、希望する貯蓄・投資の金額」、社会人2年目には「新社会人1年間での、実際に行った貯蓄・投資の金額」を聞くと、貯蓄では社会人1年目の希望金額として最も多かった割合は「250,001円~500,000円(21.0%)」。社会人2年目が実際に行った金額として最も多かった割合は「100,001円~250,000円(16.3%)」であった一方で、「1,000,001円~2,000,000円」と回答した割合が14.9%となった。社会人2年目の傾向として、実際の貯蓄額が1年目の希望額を上回る人と、下回る人の二極化が見られた。

  • 新社会人1年間での、希望の金額・実際の金額(左:貯蓄編、右:投資編)

    新社会人1年間での、希望の金額・実際の金額(左:貯蓄編、右:投資編)

初任給をもらった日の自分に一言アドバイスができるなら?

投資に関する調査でそれぞれ最も回答割合の高い項目は社会人1年目の「分からない・答えたくない(23.6%)」、社会人2年目の「投資はしていない(29.6%)」となった。初任給の使い道に関する設問の回答を踏まえると、社会人2年目にとって「1年過ごしてみて投資に使うお金を割けなかった。だからこそ、初任給から投資にお金を使っておけば良かった」と考えていることが垣間みられた。

社会人2年目に「新卒1年目、初任給をもらった日の自分に一言アドバイスができるなら伝えたいこと」を募ったところ、貯金・使う・投資などの単語の使用頻度が高かった。貯金については貯金を勧めるアドバイスと、プレゼントなどに使うよう勧めるアドバイスに分かれた一方、投資については投資を始めておくよう勧めるアドバイスが多かった。具体的には、「後回しにせずに、投資など資産形成のことを考えた方が良いよ」や「貯金や口座と給料の口座を分けておいた方がいい」など、1年間社会人として過ごしたからこそ感じている具体的なアドバイスが多くあがったという。

  • 社会人2年目が「新卒1年目、初任給をもらった日の自分に一言アドバイスができるなら伝えたいこと」(ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析)

    社会人2年目が「新卒1年目、初任給をもらった日の自分に一言アドバイスができるなら伝えたいこと」(ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析)