フリーランス・副業の求人マッチングサービス「SOKUDAN(ソクダン)」を運営するCAMELORSは4月16日、フリーランスや副業の「案件が多いフレームワークランキング(プログラミング言語)」を発表した。この調査は同サービスに掲載された求人案件の単価と稼働時間から平均時給を計算し、そこから1日8時間、月21日稼働を想定した推定月収を試算してランキング化した。
案件が多いフレームワークランキング
調査の結果、1位はReactで案件比率は約40%、推定月収でも1位の111万円だった。4位のRuby on Railsは案件比率では10%だが、推定月収では2位となる107万円。上位2言語で全案件数の約60%で、上位5言語では92%。JavaScriptフレームワーク5つ(React、Vue.js、Node.js、Nuxt.js、Next.js)で全体の75%を占める結果となった。
結果に対する考察
Reactの案件比率が38.9%で1位となり、推定月収でも1位の111万円だった。この結果は、ReactがJavaScriptを基盤としてWebアプリケーション開発のフロントエンドで広く使われていることが理由だとされる。
Vue.jsとLaravelはそれぞれ20.5%と13.6%だった。Vue.jsがJavaScriptに基づいており、LaravelがPHPを利用したバックエンド開発に頻繁に用いられることから、JavaScriptとPHPがWeb開発分野で非常に多くの案件を占めていることが背景にある。
Ruby on RailsおよびNode.jsはそれぞれRubyとJavaScriptをベースにしたフレームワークであり、推定月収は107万円と103万円。これらのフレームワークは開発プロセスを高速化し、コード管理を効率化する。その結果として、迅速なプロダクト開発と高品質なソフトウェアソリューションの提供を可能にし、多くの企業から高い評価を受けているとのことだ。
PythonベースのDjango、Vue.jsのサーバーサイドレンダリング版のNuxt.js、Reactのサーバーサイドレンダリング版のNext.jsは、より特化した用途や技術スタックに適合している。特にDjangoはセキュリティと速度に優れることから、推定月収は84万3696円である。Nuxt.jsとNext.jsはそれぞれの元となるフレームワークの拡張版としての位置付けだという。
JavaベースのSpringは2.1%の案件比率ながら推定月収は101万円と高額であり、Javaを使用するエンタープライズレベルのアプリケーション開発での需要が高いことがうかがえる。