クラウドソーシング事業を展開するランサーズは4月16日、フリーランスから正社員への転職を支援する「フリーランス転職」の提供を開始することを発表した。主にフリーランスとしてIT業界やWeb業界で働くエンジニアおよびデザイナー向けに、転職エージェントサービスを提供する。これにより、フリーランスから正社員への転職サポートやキャリア支援を実施する。

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フリーランス転職の特長

同サービスでは、フリーランス支援専属のキャリアアドバイザーが、フリーランスとしてこれまで培ってきた経験や実績を生かした内容の書類添削と面接対策を行う。フリーランスから正社員へ転職し入社してからが始まりだと考え、働き方の転換後も希望に応じて専属のキャリアアドバイザーから定期的なフォローや1 on 1、キャリアコーチングなど、働き方を支援する体制を提供するという。

同社サービスの「Lancers」や「Lancers Agent」などでの実績がある場合には、具体的なスキルやクライアントからの評価を用いた推薦にも対応。求職者はフリーランスとしての実績を有効に活用してアピールでき、企業の採用担当者は入社後の活躍をイメージしやすくなるため、ミスマッチの防止が期待できる。

フリーランス転職提供開始の背景

同社が実施した調査によると、2021年時点でフリーランス人口は1500万人以上と、労働人口のおよそ2割を占める割合となっているという。また、フリーランスになったきっかけとして「収入拡大のため」「時間や場所にとらわれない働き方をするため」などが挙げられる一方で、結婚や育児や介護などのライフステージの変化に伴い「正社員への転職を希望・検討している人」は3割を超える。

同社が運営するITフリーランスエージェントサービスLancers Agentの直近1年間においても、案件次第で正社員登用を希望するフリーランスが約3割、企業側が正社員採用を希望する案件も約1割となっているという。同社は今回、企業とフリーランスの双方のニーズに対応しサポートを提供するために、フリーランス転職を開始する。