日本電波工業がJAXAと協業 国産の宇宙用センサづくりへ

デスク「水晶デバイス世界大手の日本電波工業がJAXA(宇宙航空研究開発機構)と宇宙用のガス計測センサ(QCMセンサ)の開発を進めているね」

「宇宙事業から宇宙産業へ変えていく」スペースワン・豊田正和の心意気

記者「両者は既に真空環境下で宇宙用材料などから放出されるガスを計測するシステムを開発し、地上用途向けに販売していましたが、新たに宇宙用のモデルを開発していく考えです」

デスク「狙いはどこにあるの」

記者「これまで宇宙分野向けQCMセンサは外国企業製品が主で入手性や性能などの課題がありました。国産QCMセンサができれば市場が広がります」

デスク「日本電波工業は家電や自動車、携帯電話といった通信機器に水晶や水晶振動子を供給してきた実績があるね」

記者「ええ。特に同社は人工水晶の育成から水晶デバイスの製造・販売を手掛け、不純物が入らない高純度な水晶の製造が得意。この技術が正確な計測結果を生みます。軌道上実証が2025年度。技術力が試されます」