BC Platforms(以下、BCP)、バイオ・アクセラレーター、日本電信電話(以下、NTT)、NTTライフサイエンス、新医療リアルワールドデータ研究機構の5社は4月15日、医療データのセキュアな流通と活用を可能にする次世代医療研究プラットフォームの構築を推進することを発表した。
プラットフォームを利用する製薬会社の募集を開始
プラットフォームの構築に伴い、NTTライフサイエンスは同日から「Japan プレシジョン・メディシン プラットフォーム」(以下、JPP)の提供を開始。さらに、医療および医薬品の研究開発に同プラットフォームを利用したい国内外製薬会社の募集も開始する。
取り組みの概要
日本の医療費は年々増加しており、2020年度には42兆7193億円と社会保障給付費の32.3%を占める。こうした状況に対して、2023年10月に発表したパートナーシップの締結に基づいて、NTTグループがBCPのシステムやノウハウを活用してメディカルヘルスケアデータの安全な活用環境を実現するための取り組みを開始している。NTTライフサイエンスは研究者が次世代医療のための研究を推進できるようJPPを提供する。
このプラットフォームを活用することにより、機微なメディカルヘルスケアデータを外部に持ち出すことなく、安全で閉じられたTRE(Trusted Research Environment)環境において許容された範囲内でデータを利活用可能となる。
BCPとNTTグループが各々の実績と強みを持ちよることにより、メディカルヘルスケアデータの安全な利活用を促進し、医療の質と効率を高めることで、医療構造改革とイノベーションの実現を目指すとしている。