Microsoftは4月10日(現地時間)、Visual Studio Code March 2024 (バージョン1.88.1) をリリースした。当初Microsoftはバージョン1.88をリリースしたが、このリリースには重要な問題が複数含まれていたため、その修正版となるバージョン1.88.1がリリースされた。
Visual Studio Code March 2024には、エディターの同期スクロールや、再起動なしでの拡張機能の更新、ネイティブのテストカバレッジのサポートなどといった新機能や機能改善が含まれている。アップデートの詳細は「Visual Studio Code March 2024」にまとめられている。
Visual Studio Code March 2024における主なハイライトと新機能は次のとおり。
カスタム エディターラベル
エディター タブと開いているエディター ビューの表示ラベルをカスタマイズできるようになった。この機能は、同じ名前のファイルのエディターを区別するのに役立つ。ファイルパスのパターンごとに適用する名前のテンプレートを作ることもできる。
エディターの同期スクロール
表示されているすべてのエディターでスクロールを同期し、一度の操作で同時に同じ量だけスクロールできるようになった。ファイルを並べて比較している場合などはこの機能が役に立つ。
拡張機能のアップデートの改善
拡張機能がアップデートされた際に、ウィンドウを再ロードすることなく、拡張機能だけを再起動してアップデートを適用できるようになった。また、「extensions auto update」の設定を有効にすることで、Visual Studio Codeをアップデートする際に、互換性のある拡張機能のアップデートも同時に実行可能になった。
テストカバレッジAPIの追加
テストカバレッジは、テスト対象ソースコードのうち、テストがどれだけ網羅でできているかを示す指標である。最新のVS CodeではネイティブのテストカバレッジAPIが追加され、テスト用の拡張機能がAPI経由でテストカバレッジをサポートできるようになった。テストカバレッジを使用するには、拡張機能が新しいAPIを実装している必要がある。すでにTest Runner for JavaやNode:test Runnerなどの一部の拡張機能がこのAPIによるテストカバレッジをサポートしている。
その他の変更点
上記の他にも、エディターの機能改善や、Notebookの修正、Python拡張機能の改善など、多くの変更が行われた。また、AIアシスタントのGitHub Copilot拡張機能も強化されており、インラインチャットの改善やコミットメッセージ生成の品質改善、ワークスペース作成時のサンプルプロジェクトの検出の改善などが行われている。
Visual Studio Code March 2024は次のページよりダウンロードできる。