東京都などは、4月27日から5月26日まで「持続可能な新しい価値」を生み出す「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を推進するイベントとして、「SusHi Tech Tokyo 2024」を開催する。
「SusHi Tech Tokyo 2024」がいよいよ4月27日から開催!
SusHi Tech Tokyo 2024は、世界共通の都市課題解決に向けた東京発のイノベーションを創出するとともに、未来の都市モデルを発信することを目的に行われる国際イベントで、昨年の開催に続き今年で2回目の開催となる。
同イベントは、世界五大陸の都市のリーダーが集う「シティ・リーダーズプログラム」、アジア最大規模のスタートアップイベント「グローバルスタートアッププログラム」、未来の都市モデルを発信する「ショーケースプログラム」の3つを核として開催される構成内容となっており、4月9日、そのうちのショーケースプログラムのコンテンツを披露する発表会「ショーケースプログラム プレミアム発表会」が開催された。
ショーケースプログラムは、東京・台場の日本科学未来館、シンボルプロムナード公園、海の森エリア、有明アリーナの4つの会場で実施。各会場ごとに「2050年の東京」を体感できるプログラムが用意され、未来を想像しながらモビリティや参加型コンテンツ、フードなどを体験し楽しむことが出来る。
日本科学未来館会場の開催期間は2024年4月27日~5月26日(5月7日、14日は休催)で、主な内容としては「未来をつくる発明を体験する場」として子供たちをターゲットに、テクノロジーやサステナブルな取り組みなどを実際に体験できる展示が並ぶという。例えば、ロボットが活躍する未来についてロボット自身がプレゼンするコーナー、肉や魚介類の代替食材をプロジェクションマッピングを通して学べる「おばけレストラン」、微弱な電流により塩味を強く感じられる食器「エレキソルト」など、未来を担う子供たちが想像を膨らませることができる充実した多数のコンテンツが展示されるとのこと。展示内容には未来の当事者になってほしいという思いが込められており、体験するだけではなく、アイデアを形にするワークショップなどで子供たちのひらめくチカラを育むとしている。
シンボルプロムナード公園会場の開催期間は5月12日~26日。Z世代にも支持されるおいしくて地球にも優しい「Z品(ゼッピン)グルメ」が展開される。20台以上の多彩なキッチンカーやフードブースが集い、100%植物性材料のアイスクリームや料理人とタイアップしたメニューなどが提供されるとする。また、広大で開放的な空間を活かし、安定した走行ができる三輪モビリティ「ストリーモ」や車いすと合体して走れる「Wusa(RDS)」をはじめ、マイクロモビリティや自動運転バスなど未来の乗り物を体験することも可能で、衣食住が揃うエリアとなる。
海の森エリア会場の開催期間は5月12日~21日。陸・海・空の広大なエリアを活用して東京都が取り組む先行プロジェクトの最新テクノロジーをリアルに体感できるエリアとなっており、そうした最新テクノロジーの理解を深めることが出来る。主に、次世代モビリティ、再生可能エネルギー、環境改善・資源循環の3つのテーマで展示される予定。PROM(ピーアール・オーダーメイド)、いわゆるアンバサダーには、少年ジャンプに連載中のギャグマンガ「僕とロボコ」に登場するハチャメチャメイドロボ(オーダーメイド)のロボコが就任し、ロボコが最先端テクノロジーを分かりやすく説明するイベントなども開催される予定としている。
そして、有明アリーナ会場の開催期間は5月17日~21日で、「2050年の東京の暮らし」を体験できるエリアとして、未来の家やアシストスーツによる歩行体験、未来のコンビニやアパレル、さらには宇宙エレベーターの疑似体験、空飛ぶクルマの乗車体験(飛行の予定はなし)、未来の憩いの場としてロボットと対決できるコーナーなど、最先端技術による“未来の1日”を体験できるエリアとなる予定だという。また、上下のユニットが分離可能な機構でさまざまな走行用途に対応できる3輪モビリティ「Raptor(ラプター)」の展示も行なわれるとしている。
主役は来場者1人1人、皆で未来の東京を作っていくイベントに
SusHi Tech Tokyo 2024の一部コンテンツを披露が行われたショーケースプログラム プレミアム発表会では、東京都知事の小池百合子氏、同イベントの実行委員長を務めるクリエーティブディレクターの辻愛沙子氏、同イベントのこどもアンバサダー ミライちゃんの後藤りゅうと氏が登壇。小池都知事は、「お寿司屋さんを東京都が始めるというわけではございません。サステナブルの“sus”、そしてハイテクの“high”を握りますと寿司“sushi”になるということで『SusHi Tech』という言葉になります」と同イベントの名称の由来を説明した。
また、「サステナブルな未来をハイテクノロジーで実現をしていくというのがポイントとなります。子供さんから高齢者まで楽しんでいただけるさまざまなアクティビティで皆さまをお迎えしたいと思っておりますので、ぜひ多くの皆さまにご参加いただき、未来の東京を一緒に作ってまいりましょう」と老若男女問わず、多くの人に来場してもらいたいと、イベントへの参加を促していた。
また、辻氏が「今回のイベントの主役は都民の皆様1人1人。一方的なイベントではなく、未来の東京はどんな形になるだろうということを改めて皆さんと一緒に考えられるイベントになるよう企画を進めてまいりました。皆様ぜひ楽しみつつ、ご自身も一緒に作るような気持ちでイベント遊びに来ていただけたらと思います」と締めくくった。
5月12日~21日までは4つのエリアを無料周遊バスが15分間隔で運行するほか、5月15日、16日、18日、19日は、海の森エリアへの交通手段として、水素エンジン搭載船(事前予約制)も運行されるという。
また、有明アリーナのオープニングスピーチやパネルディスカッションには、宇宙飛行士の野口聡一氏らをはじめ多彩なゲストスピーカー・パネリストが登場するほか、同イベントの応援テーマ曲としてアーティストの「yama」が新曲「声明」を制作。5月21日には有明アリーナにて「yama SPECIAL LIVE」が開催されることが発表されている。
なお、4月9日から入場や各種モビリティの試乗、ワークショップのほか、yamaのライブチケットなどのコンテンツ予約が公式サイトにて開始している。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。