住友電工情報システムは4月11日、エンタープライズサーチ「QuickSolution」と対話型生成AI「ChatGPT」を連携し、企業内情報の検索結果に基づく質問応答が可能となったChatGPT連携オプションを4月1日より販売開始したことを発表した。

  • ChatGPT連携動作イメージ

    ChatGPT連携動作イメージ

機能の概要

QuickSolutionは、数100TBまでのフルレンジに対応した国産の企業内検索システム。自社運用のファイルサーバなどに加えて、クラウドストレージなど社内外に散在する情報を横断的にファイルの中身まで検索できる。

今回、販売開始したQuickSolutionのChatGPT連携オプションは、RAG(検索拡張生成)を応用し、社内外に散在する膨大な企業内情報からユーザが知りたい情報を的確に回答する質問応答機能を提供するもの。

OpenAIのChatGPTとMicrosoftのAzure OpenAI Serviceの両方に対応し、高度なセキュリティ環境で対話型生成AIを活用できる。

例えば「開発中の製品Aの特長を教えて」や「社内のトレーニングプログラムに参加する方法を教えて」といった自然言語(話し言葉)による質問で問い合わせができ、ChatGPTからの回答に対して、深掘りした質問や「箇条書きで簡潔にまとめて」などの追加の指示も可能。

さらに、ユーザの閲覧権限も考慮されるため、その権限の範囲で的確な回答が得られるという。

また、一般にChatGPTは学習したデータに基づき確率に従って単語を組み合わせて文章を生成するため、間違った情報を生成することがあるが、QuickSolutionのChatGPT連携では、RAGの技術を応用しQuickSolutionで検索した結果をChatGPTに連携し回答を生成するため、その情報に基づく正確な回答が得られやすいとしている。