メルカリ子会社でブロックチェーンサービスを手掛けるメルコインは4月11日、同社が提供するビットコイン取引サービスの利用者数が約1年で200万人を突破したと発表した。

  • 保有しているビットコインはメルカリの買い物時の決済に使用できる

    メルカリのビットコイン取引サービスの利用者数が200万人を突破した。保有しているビットコインはメルカリの買い物時の決済に使用できる

同社は2023年3月、これまでビットコイン取引を行ったことがない人をターゲットとしたビットコイン取引サービスを開始した。サービス開始後、約7カ月で100万人を突破し、約1年で200万人を突破した。

同サービスでは、フリマアプリのメルカリで完結(最短30秒で申し込みが完了)し、すぐにビットコインの売買を始めることができる。またメルカリで使わなくなったモノを売って得た売上金・ポイントを活用して1円から購入可能だ。

実際に同サービスのユーザーの半数はメルペイの残高を保有しているという。また、ビットコインを売却した人のうちの51%が、ビットコイン売却してメルペイ残高に戻した後に、メルカリで買いものをしている。

メルコインは2024年2月15日、メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用できる機能を提供開始した。すべてのユーザーが利用可能となった2024年3月6日から約1カ月で、ビットコイン決済が10万回を突破したという。

  • メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用している画面

    メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用している画面

日本暗号資産取引業協会によると、2024年2月末の時点で、日本国内の暗号資産取引口座数は約952万で、2023年2月末〜2024年2月末までの1年間では業界全体で取引口座数が290万件増加した。メルカリのビットコイン取引サービスは、同期間の業界全体の取引口座増加数の内63%の割合を占める勢いで利用者を拡大したことになる。

同社は今後も、これまで暗号資産取引をしたことがない人を中心に、国内の利用者数を広げていきたい考えだ。