ヒューマンアカデミーは4月9日、政府が掲げる「人への投資」や、人的資本経営が注目される中、企業が実施している研修について、研修・人事担当者300人を対象に調査を実施した。同調査では、現在実施している、または今後強化したい研修テーマや、実施頻度、実施方法などについて把握し、社員研修のトレンドや課題を明らかにすることを目的としている。
企業の14%が「DX研修の必要性を感じていない」
「あなたの会社で実施している研修の内容・テーマは?」と聞いた質問では、「コミュニケーション研修」が62%で1位となった。続いて「伝え方の研修」が53%、「リーダー研修」が51%となっており、人と人とのつながりや接し方を中心とした研修が重要視されていることが分かった。
一方で、リスキリングの一環として注目されるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わる「IT・DX研修」については、60%の企業が「必要性を感じながらも実施していない」と回答しており、「必要性を感じていない」と回答した企業は14%だった。
IT・DX研修に取り組んでいない理由としては、42%の企業が「自社に必要なIT・DXスキルが定まっていない」、36%の企業が「IT・DX人材の育成方法が分からない」と答えているなど、企業の手探り状態が続いていることが分かる結果となっている。