Microsoftが2023年11月30日にリリースしたWindows 10 22H2向けの更新プログラム「KB5034912」には、インストール後にシステム準備ツール「Sysprep.exe」を実行すると0x80073cf2エラーが発生が発生するという問題が報告されていた。Microsoftは最近、この問題に関するサポートページを更新し、対象のエラーが2024年3月26日以降にリリースされたプレビューの更新プログラム「KB5035941」によって解決したことをアナウンスした。
Sysprep.exeの0x80073cf2エラー
「KB5034912」はMicrosoftが2023年11月30日にリリースしたWindows 10 22H2向けのプレビューの更新プログラム。この更新プログラムでは、適用後に監査モードでSysprep.exeを実行した際に「Windows のインストールを検証できなかった」という旨のエラーメッセージが表示される可能性があると報告されていた(関連記事:Windows 10で更新プログラム「KB5034912」適用後にSysprepがエラーになる問題発生 | TECH+(テックプラス))。
エラーメッセージには、「%WINDIR%\system32\Sysprep\Panther\setupact.log」のログファイルを確認するようにという説明も表示される。そして、そのsetupact.logでは「0x80073cf2」エラーのエントリーを確認できる。
Microsoftは正式な対策を待つ間の暫定的な回避策を提示していたが、この回避策はPowerShellを使ったコマンドによる操作が必要なため、実施するハードルが高いという問題があった。
KB5035941で正式に解決へ
サポートページに追加された説明によると、このSysprep.exeの問題は、2024年3月26日にリリースされた更新プログラム「KB5035941」によって正式に解決されたという。ただし、KB5035941のリリースノートにはSysprep.exeのエラーに関する説明は記載されていない。
KB5035941はセキュリティ修正を含まないオプションの更新プログラムであるため、Windows Updateによる自動更新の対象にはなっておらず、適用するには手動でのインストールが必要になる。正式リリースは2024年4月9日(米国時間)にリリースされる月例更新プログラムとして実施される予定。