Samsung Electronicsは4月5日、2024年第1四半期(1〜3月期)の半導体やスマートフォン、家電などすべての事業を含めた決算の暫定値を発表した。

それによると、全社売上高は前年同期比11%増の71兆ウォン(1ウォン=0.11円換算で約7兆8100億円)、営業利益は前年同期比931%(約10倍)増の6兆6000億ウォン(同約7260億ウォン)で、増収増益は2022年第2四半期以来(約2年ぶり)となる。

半導体などの各事業別収益は4月末に予定されている確定版にて発表されることになっているので、現時点での公式情報はないものの、2023年通期で営業赤字が続いた半導体事業も「1月から黒字転換している」と3月末に開催された株主総会では説明していたとのことで、半導体の市況がいよいよ転換点を迎え、Samsungも成長を加速させるのではないかと市場関係者からは期待の声があがっている。

なおSamsungは、2024年通期の業績見通しについて、「メモリ半導体がけん引し需要の回復が期待される」との展望を示すとともに、「競争力を回復して市況の影響をあまり受けないような事業にする」と株主総会で述べていた。