JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するコーポレート・ベンチャー・キャピタルのJR東日本スタートアップとMODEは4月8日、鉄道現場の安全性向上、生産性向上に向けて、資本業務提携することを合意したことを発表した。
資本業務提携の概要
鉄道建設工事の多くは、終電列車から始発列車までの限られた時間の中で多くの作業員や重機械などによる作業を行っている。また、鉄道メンテナンス作業では線路沿線を徒歩による検査や鉄道設備の交換作業などを実施している。
その中で、誰が(何が)、どこで、何をしているかを常に把握すること、また安全確保のための決められたルールに則った機器を作業前に設置、作業後に撤去すること、などの安全確保上重要な作業に関して、これまではそれぞれ目視による確認を行われてきたという。
目視による確認では注意力の限界が存在するため、ICTによる現場の見える化というニーズが叫ばれている。2021年度のJR東日本スタートアッププログラム実証実験から、MODEのIoT技術によりそれが実現できる可能性が検証している。
スタートアッププログラムでの実証実験以降も位置検知の精度向上などの技術開発を進めている一方で、今回の資本業務提携により、生成AIおよびIoT技術による鉄道DX(デジタルトランスフォーメーション)を一緒に目指していきたい考え。