ウェザーニューズは4月4日、お天気アプリ「ウェザーニュース」で、高度別の詳しい気象予測が確認できる「空の天気Ch.」をリリースしたことを発表した。
開発の背景
ウェザーニューズはこれまで、飛行機やヘリコプター、ドローンなど、空に関わるさまざまな企業を気象情報でサポートしてきた。
近年、ドローンや空飛ぶクルマなど次世代エアモビリティの社会実装への動きが進む中で、上空の気象情報の重要性はこれまで以上に増加。物資輸送や災害対応においてドローンが広く普及し、ドローンの機体数や飛行件数が年々増加しているほか、個人でもドローンの操縦を行う人が増えている。
空の天気Ch.は、同社がこれまで企業向けに提供してきた気象情報を個人でも広く利用できるように開発したもの。ドローンや空飛ぶクルマの運航に関わる人だけでなく、パラグライダーやハンググライダー、熱気球などスカイスポーツ愛好者や、空に関わるすべての人の安全を、気象情報から支援する。
サービスの概要
今回リリースされた空の天気Ch.は、5つの高度の風向・風速と気温の予測がマップ上で確認できるほか、運航判断や空撮で気になる下層の雲の予測も見ることが可能。また、有料会員向けで低空域のより詳細なピンポイント予報としても利用できる。
ドローンポートや空港など任意の地点で検索すると、150m上空までを7段階に分けた高度別の風向・風速と気温の予報を10分ごとに表示するほか、風速に基づいたドローンの運航可否を「影響なし」「注意」「飛行不可」の3段階で、気温低下によるバッテリーへの影響を「影響なし」「注意」「警戒」の3段階で判定して表示され、ドローンが安全に運航できるかが分かる仕様となっている。
また気温低下によるバッテリー残量への影響も合わせて確認できることに加え、地上付近の1時間ごとの天気、降水量、気温、風と10日先までの天気、気温、降水確率も見ることが可能。パイロットは、操縦に必要な気象情報を把握することで、飛行予定日の検討や運航可否の判断、飛行高度やルートの見直しに活用できるという。
同社は、今後もユーザーの安全で豊かな生活をサポートできるアプリを目指し、予報精度向上、新コンテンツの開発、UI・UXの改善していく考えだ。