WordPress.orgは現地時間4月2日、WordPress 6.5「Regina(レジーナ)」のリリースを発表した。6.5はダウンロードサイトで入手できる。
フォントライブラリや背景・シャドウツールなどデザイン機能を強化したWordPress 6.5「レジーナ」
「WordPress 6.5」は、米国のジャズヴァイオリニスト レジーナ・カーター(Regina Carter/1966年8月6日-)に因んで「Regina」と名付けられており、サイトのタイポグラフィデザインを管理するフォントライブラリや背景画像とシャドウツールなどデザイン能力を向上させる複数の機能強化が行われている。「Interactivity API」などのリアルタイムコンテンツ作成機能や「Block Bindings API」によるブロックパフォーマンスの向上機能、新しいプラグイン管理方法など新しい試みも複数導入されている。
デザイン面において大きく変化したのが新しいフォントライブラリで、ローカルフォントやGoogleフォント等をインストールし、タイポグラフィ制御でサイト全体を切替えることでページデザインを大きく変化できるようになった。背景・シャドウツールも強化されて、視覚的効果を狙った画像・バーツデザインも可能になる。
パフォーマンス向上による高速化に関しては、110以上の関連アップデートにより前バージョン6.4との比較で読み込みで2倍、入力処理速度で最大5倍の速度向上を示している。アクセシビリティに関してもプラットフォーム全体で65以上の改善が行われ、フォーカス状態の色のコントラスト、要素の位置などユーザーフレンドリーな工夫が多く追加された。
新しいブロックシステム「Block Bindings API」や新しいプラグイン管理法「Requires Plugins」
開発者向けには、Webサイトでブロックを使用したフロントエンドのインタラクティブ化を実現する「Interactivity API」をコアに導入、訪問者によるリアルタイムコンテンツ操作など新たなコンテンツ作成が可能に。他、コアブロック属性をカスタムフィールドを超えて任意の動的データに接続できる「Block Bindings API」、プラグインの依存関係を効果的に管理する新しい「Requires Plugins」ヘッダーが導入されている。
それ以外にも複数の新機能の追加・改善が行われており詳細は6.5リリースノートで確認できる。開発者向けには、フィールドガイドに開発に関する詳細情報が掲載されている。「WordPress 6.5」の利用はPHP 7.4以降、MySQL 8.0または、MariaDBバージョン10.4 以降が推奨されている。