Microsoftは4月2日(米国時間)、「Fixes or workarounds for recent issues on Outlook.com - Microsoft Support」において、Gmailが一部のOutlookからのメールをスパムメールとしてブロックしたと伝えた。影響を受けるOutlookアカウントは国別ドメインを持つ一部のユーザーとされる。
GmailがOutlookの国別ドメインからの受信を拒否
国別ドメインを持つ一部のOutlookユーザーは、Gmailアカウントにメールを送信すると次のようなメッセージを受け取り、メールを送信することができないという。
- リモートサーバーからスパムとして検出されたメッセージが返されました。550 5.7.1 [[IP Address]] Gmailは送信ドメインの評価が非常に低いため、このメッセージが疑わしいと判断しました。ユーザーをスパムから守るため、このメッセージはブロックされます。詳しくは「Gmail でメールがブロックされる理由 - Gmail ヘルプ」を確認してください
これは、先日Googleが本格的な運用を開始した「メール送信者のガイドライン」の影響を受けてのものとみられる。このガイドラインには「迷惑メールの送信率を0.1%未満に維持する。0.3%を超えてはならない」という条件があり、Gmailも上記のとおり「送信ドメインの評価が非常に低いため」と応答していることから、この条件に合致するOutlookの国別ドメインがブロックされた可能性がある(参考:「Gmailが新運用ルールを適用開始、準拠しないメールは拒否 | TECH+(テックプラス)」)。
スパムメールブロックの軽減策
MicrosoftはOutlook.comチームが問題を解決するまでの間、軽減策としてアカウントにエイリアスを追加することを推奨している。現時点では「outlook.com」ドメインはブロックされていないため、このドメインをアカウントのエイリアスに追加し、このドメインからメールを送信することで影響を回避できるとしている。エイリアスの追加方法は「Add or remove an email alias in Outlook.com - Microsoft Support」から確認することができる。