日本ラッドは4月3日、東京大学よりディープフェイク判定技術に関して、特許およびソフトウェアのライセンス提供を受け、誰でも簡単にディープフェイク画像・動画を検出できるWebサービスとして、企業向けβ版のサービスとして「SeekFakeβ」の提供を開始したことを発表した。
サービスの概要
今回採用する東京大学の山崎研究室(Computer Vision and Media Lab)の研究成果である技術は、新しい方法であるSBIs(Self-Blended Images)を使い、生成された疑似フェイク画像をディープフェイク検出AIにフェイク画像として学習させることで、従来型では検出が難しかったフェイク画像に対しても高い汎用性と頑健性で検出を行うことが可能となったもの。
同技術に着目した日本ラッドは、東京大学よりこれらの技術に関する特許およびソフトウェアのライセンス提供を受け、今回、誰でも簡単に操作ができるWebアプリケーションとして、SeekFakeβを開発したという。
また同システムは、当面の間はβ版として企業ユーザ向けに無償提供される。アカウントは申込制、利用は法人または公共団体に限定してのローンチとなるが、今後フィードバックを受けながら一般向けサービスとしても拡大を検討していく方針だという。
同社では、引き続き増大するAIニーズを的確に捉え、注力しているインダストリアルIoT(産業に特化したIoT)のDX(デジタルトランスフォーメーション)化分野を筆頭に幅広い分野への進出を図っていきたい構え。