アスクル、大規模物流センター「ASKUL関東DC」竣工 ロングテール商品の在庫集約で配送効率向上

アスクルはこのほど、新たに運営する大規模物流センター「ASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)」を構える物流施設「GLP上尾」が3月31日に竣工したと発表した。「ASKUL関東DC」は、ロングテール商品の在庫集約による配送効率向上を目指し、2025年6月の稼働開始に向けて準備を進める。

アスクルが、新たに大規模物流センター「ASKUL関東DC」を構える物流施設「GLP上尾」が3月31日に竣工した。「GLP上尾」は、日本GLPが手がけた「Co,Well-Being」を開発コンセプトとした物流施設。アスクルは本施設を「ASKUL関東DC」とするとし、2024年6月に賃貸を開始する予定。2025年6月の稼働開始に向けて準備を進める。

▲「ASKUL関東DC」外観

「ASKUL関東DC」は、敷地面積が約4万5976平方メートル、延床面積が約10万4931平方メートル。アスクルの物流拠点としては「ASKUL Value Center 関西」に次ぐ2番目の賃借面積となる大規模物流センターで、事業所向けEC「ASKUL」と一般消費者向けEC「LOHACO」双方の物流を担う。圏央道「桶川加納IC」、東北自動車道「岩槻IC」、首都高「与野IC」と3つのインターチェンジへアクセスが可能であり、関東エリアから東北エリアまでを網羅できる優れた立地という特徴も備える。

アスクルの中期経営計画において重要なミッションを担う東日本の大規模物流センターという位置づけとなり、ロングテール商品の在庫を集約することでさまざまな商品を1箱で配送し、箱単価を向上させることで配送費比率の低減を図る。

現在「ASKUL Value Center 関西」から出荷しているロングテール商品の出荷を同センターに切り替えることで、東日本の顧客への配送距離を短縮し、ロングテール商品も「明日(あす)来る」サービスの実現を目指すとしている。

 

さらに自社物流センターへの納品が「ASKUL 関東 DC」に集約されることで、物理的な輸送距離が短縮され、サプライヤーや配送パートナーの環境負荷低減を図ることも可能になるとした。

アスクルは、今後も物流センターにおける最先端技術の活用や高度自動化を積極的に推進し、さらなる企業価値の向上に努めていく考えを示した。