OpenAIは4月1日(現地時間)、「Start using ChatGPT instantly」において、チャット型AIサービスの「ChatGPT」をアカウント登録なしで利用可能にするとアナウンスした。ChatGPTは無料でも利用できるが、これまではアカウントの登録(サインアップ)およびログインをする必要があった。4月1日以降はこれが不要になる。この変更は世界規模で段階的に展開されていく計画そのことだが、日本もすでに適用されている。

ログインなしでもプロンプト入力が可能に

現在、日本からChatGPTのWebサイト(https://chat.openai.com)にアクセスした場合、左側にはサインアップとログインのボタンが表示されるが、ログインしなくてもプロンプトの入力が可能になっている。

  • ログインなしで利用可能になったChatGPT

    ログインなしで利用可能になったChatGPT

アカウント登録をしない場合、チャット履歴の保存や、チャットの内容の共有、音声による会話、設定の保存などの機能を使用できないという制限がある。デフォルトのAIモデルはアカウントを登録した場合の無料プランと同じGPT-3.5で、GPT-4を使いたい場合には有料プランへの加入が必要となる。

ChatGPTは、アカウントを登録しているかどうかにかかわらず、ユーザーによる入力や会話の内容をモデルのトレーニングに使用する可能性がある。これは設定によって無効にすることが可能。無効にしたい場合は、画面右下の「?」のアイコンをクリックしてメニューから[Settings]を選択し、次に表示される「Improve the model for everyone」のトグルスイッチをオフにすればよい。

  • 「?」のアイコンをクリックして[Settings]を選択

    「?」のアイコンをクリックして[Settings]を選択

  • 「Improve the model for everyone」をオフにする

    「Improve the model for everyone」をオフにする

アカウント登録が不要になったことで、アカウントのセットアップが面倒だと感じるライトユーザーでも、手軽にAIを試す機会が得られるようになる。OpenAIでは、AIの機能に興味のあるすべての人がAIにアクセスできるようにすることを目指しているという。