Microsoftは3月26日(現地時間)、Windows 11向けのプレビューの更新プログラム「KB5035942」をリリースした。この更新プログラムにはセキュリティ修正は含まれないが、多くの既知の問題に対する修正が行われているほか、「Moment 5」と呼ばれるWindows 11の5番目の大型アップデートの内容を含んでいる。Moment 5は2023年9月にMoment 4が登場して以来5カ月ぶりの大型アップデートであり、Copilot in Windowsの強化をはじめとする多くの新機能が含まれている。
KB5035942における主な変更点
KB5035942で追加された主な新機能としては、以下が挙げられている。
- Windows Hello for Businessにおいて、モバイルデバイス管理を使ってユーザーがサインインしたときに表示されるプロンプトをオフにできるようになった
- リモート デスクトップを使用時に、「クリップボード リダイレクト」がローカルからリモートへの1方向で動作するようポリシーを設定できるようになった
- EU圏でタスク バーの検索ボックスに検索を強調表示するようになった。
上記の内容に加えて、KB5035942では多くの既知の問題の修正が行われている。詳細はリリースノートを参照のこと。
Moment 5の主な新機能
Moment 5における主な新機能や機能改善としては、以下が挙げられる。
- Copilot in WindowsおよびMicrosoft Copilotの大幅な機能強化
- ウィジェットの改善
- 音声アクセスやナレーターをはじめとするアクセしビリティ機能の強化
- デフォルトの壁紙としてWindows スポットライトを採用
- Windows 共有オプションの拡張およびニアバイシェアの改善
- スナップ レイアウトにおけるAIを搭載した提案機能
- スクリーンキャストの強化
- Windows Updateを利用したWindowsの修復
KB5035942はプレビューの更新プログラムであるため、Windows Updateの自動更新の対象にはなっていない。適用するには、Windows Updateから手動でインストールするか、Microsoft Update カタログから手動でダウンロードする必要がある。
今後問題が生じなければ、KB5035942の内容は2024年4月の累積更新プログラムとして正式にリリースされることになる。