Keeper Security APACはこのほど、2024 Keeper Securityインサイトレポート「サイバー攻撃対策の未来:前例のない脅威に備えるITリーダー(The Future of Defense: IT Leaders Brace for Unprecedented Cyber Threat)」を発表した。同調査は、北米、欧州と日本(100人)を含むアジア太平洋地域のITおよびセキュリティ担当者800人を対象に実施したもの。

組織で目にしている攻撃手法

回答者の92%は、サイバー攻撃が年々増加していると回答。さらに、組織で目にしている新たな攻撃手法を聞いたところ、51%がAIを駆使した攻撃を挙げた。

そのほか、ディープフェイク技術とサプライチェーン攻撃(いずれも36%)、クラウドジャッキング(クラウドアカウントの乗っ取り)攻撃(35%)、IoT攻撃と5Gネットワーク攻撃(34%)が挙がっている。

対処が求められている攻撃

また、対処が求められている攻撃を聞いたところ、フィッシングが61%で最多となった。これに、マルウェア(59%)、ランサムウェア(49%)、パスワード攻撃(38%)が続いている。

同社は、「AIツールの爆発的な普及によって、フィッシング詐欺の真実味が増している」と分析している。

実際、回答者の84%が、AIが搭載されたツールの普及に伴い、フィッシングやSMSを利用したスミッシングを検知しづらくなってきたと回答しており、AIセキュリティに関してはAIを利用したフィッシングが最も懸念される事項(42%)であると回答しているという。