羅針、高級腕時計のCtoCアプリ『OWLLAR』提供 愛好家がSNS感覚で交流

高級腕時計をECと実店舗で販売する羅針では2023年9月から、高級腕時計愛好家のためのアプリ「OWLLAR(アウラー)」を提供している。2023年末には同アプリに、ユーザー同士が売買できる機能を追加。高級腕時計のプラットフォームを目指しているという。

現在、アプリは試験的にリリースしており、今春の本格リリースを予定している。「まずは2024年中に1万ダウンロードを目指したい」(田中拓郎取締役)と話す。

「アウラー」には、高級腕時計に関する多様な機能を搭載しているという。

自身が持つ腕時計を登録しておくと、相場を時系列で確認することができる。他のユーザーに対し、腕時計を公開することもできるという。

「『高級腕時計に関するSNS』といったイメージで考えている。腕時計好きのユーザーが集まって、時計を公開してコメントし合ったり、情報交換をしたりできる場になればと思う」(同)としている。

新たに追加したCtoCのプラットフォーム機能では、自身の時計を出品したり、他の出品者が商品を購入したりすることが可能だ。取引は、同社が間に入る形で行うという。「高額の取引になるため、当社が仲介となる形をとっている。真贋(しんがん)の鑑定や、状態の確認などを当社が行う。取引が成立した際に、当社が手数料として費用を受け取る形だ」(同)と話す。

同社は2024年2月期、全社売上高が初めて200億円を超えた。実店舗の売り上げが大きく伸びた一方、コロナ禍で急成長したECは、若干停滞気味となってきているという。「ECはアフターコロナで少し落ち着いてきてしまっている。近年開始した越境ECとともに、『アウラー』をECの起爆剤にしていけたらと思う」(同)と話している。